2015年12月20日日曜日

2015年の事

今これを書いているときはまだライブが数本ほど残っているが、今書いておかないとおそらく時間に追われてそのまま今年が終わる。

今年もごく個人的に、濃い音楽を目の当たりにできたり、印象深い事があり、少し書いてみようと思った次第です。書いてからしばらく経って読み返すと意外と面白かったり、改めて考えるきっかけになったりするので。


「あしりれらのCD」
去年から引き続いて制作していた故・あしりれらのCDが4月に完成した。
交際しているときは全然聞かせてくれなかった彼女の音楽をCDにパッケージする事に携わる事ができて、完成したときはとても感慨深い気持ちと、協力して中心となって制作してくれていた浅野廣太郎さん、高橋貴子さん、カワイヒトシさん、さかもとのぶかずさん、ドイウロコさん、平林秀夫さんには感謝してもし足りないくらいです。改めて、本当にありがとうございました。
夏には彼女のお墓参りもする事ができ、気持ちに少し、整理がついた。


「秋山徹次エレクトリックギターソロ」
5月に歌女メンバーでの大阪ツアーをしたとき、初日の堀江FUTUROでは急遽、関西での仕事を終えたらしい秋山徹次さんが飛び入りで一番最初にソロ演奏だけするという演目が追加になった。
僕は秋山さんの演奏はアコースティックでしか聞いた事がないが、このエレクトリックギターソロが凄過ぎた。
では始めます。と言ったと思ったら、アイマスクで目隠しをして弾き始め、そこからほぼきっかり40分、凄まじい音の連続だった。今でもあの衝撃はずっと残っている。


「広瀬淳二 瀬尾高志 藤巻鉄郎」
残念ながら今はもう閉店してしまった、吉祥寺the Foxholeでの自分が最後に企画したライブ。どうしてもこの3人でやってみたいと思い、企画。
このライブはかなりエネルギッシュになるかと思いきや、それを遥かに超えていた。
広瀬さんも、瀬尾さんも底がなく、且つ面白い音を探し続けて、音楽に飢えている、貪欲さが半端ではない。この先この3人でまたできるのかは分からないが、物凄く充実した夜だった。


「Cafe MURIWUI」
祖師ケ谷大蔵にある、Cafe MURIWUIで今年から企画をさせてもらっている。
ムリウイはハコの響きもとても素晴らしく、店内に足を踏み入れると、何だか時間が別に動いているような気になってくる、すごく不思議で素敵な場所。
たぶん、店主のたけしさんのお店と音楽を大事にしている姿がそのまま店を形作っている気がする。たけしさんの穏やかな話し声はホッとするとともに、気が引き締まる。
お店の響きは、体の小さな動きも音になってよく聞こえてくるので、音楽と人に一番肉薄できる。


「Norbert R Stammberger, Adam Pultz Melbye, Utuk」
小岩BUSH BASHで、ヨーロッパから3人のミュージシャンと、日本のミュージシャン3人で演奏する日があった。
日本はチューバの高岡大祐さん、コントラバスの谷口圭祐君と、藤巻鉄郎。
ヨーロッパはサックスのNorbert R Stammberger、コントラバスAdam Pultz Melbye、ドラムUtuk。
それぞれがとても素晴らしい演奏だったが、特にコントラバスのアダムが本当に素晴らしかった。ダイナミクスの幅、間の使い方、何よりあの音。淀みのない力強さ、音の深さを
目の当たりにできて、幸せだった。


「シンガーソングライター 入江陽」
今まで歌を歌うミュージシャンと演奏する機会はほとんどなかったが、今年からシンガーソングライターの入江陽君と演奏することになった。
申し訳ない事に彼の事は話が来るまで知らなかったのだが、話を頂き、一聴してすぐに引き込まれてしまった。
彼のような歌い方をするシンガーを自分の周りではあまり聞いた事がない。他の人がやらない事をやる、という姿勢はとても良い刺激を受けるし、演奏していて本当に面白い。
「守りに入り、御安心してる方々をくすぐり、踊る。」
WWWでの、「ソウルソング」ライブ版のこの歌詞がとても気に入っている。



思い返すとJAZZ ARTせんがわでの出来事や、谷口圭祐君のPASSING、バグシンセサイザー中田粥君、カマクラくん、ワークショップ等々、全然まだまだ書ききれていないのだが、、際限が無くなるのでこの辺で。

沢山の共演してくれた方々に感謝しています。これから共演する方々にも期待に胸を膨らませるとともに、より一層自分にシビアになっていこうと思います。


2015/12/20
















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